近江八幡の奇祭「左義長」(2013年03月) 

近江八幡のお祭りである「左義長(さぎちょう)」を見に出かけました。
滋賀に暮らして36年が過ぎましたが、なぜか一度も見たことがありませんでした。
聞くところによれば、この祭りは織田信長の安土城下で行われたことに由来しているそうです。

日曜の昼下がり、近江八幡駅から歩くこと約30分で日牟禮(ひむれ)八幡宮に到着。
久しぶりに見る八幡掘には、相変わらずどんよりと濁った水がゆっくりと流れていました。

八幡宮の境内では、左義長ダシが集合し、そろいの半纏(はんてん)を着た若衆が
「マッセ・マッセ」と叫びながらダシを担いで、くるくると回っていました。
さすがにお祭りです。酒の匂いが漂っていました。
そのうち2基の山車がぶつかり合って「組み合わせ」と呼ばれる喧嘩が始まりました。
ダシは穀物や海産物でつくられているそうで、その年の干支である蛇がうまくアレンジされています。

多くの見物客がダシを取り囲んだり、石垣に登って写真の撮影に熱中していました。
露店も並び、私もたこ焼きやアイスクリームを楽しみました。

夕方5時ごろになると、ダシはいったん町内に引き上げ、来るべき夜のフィナーレに
向けた準備が進められるとか。

夜の6時ごろから次々にダシが八幡宮に戻ってきて、鳥居の前で何度も何度もくるくる回って
気勢を上げていました。すでに相当酩酊した担ぎ手もいるようで、陶酔状態のようでした。

そして、夜8時に花火の合図とともに5基の山車にいっせいに火が放たれ、ダシからは
猛烈な火柱が上がりました。奉火というそうです。あまりの灼熱にカメラを向けて
いられないほどでした。手持ち撮影なので、あまり良い写真にはなりませんでしたが、
「湖国に春を告げる祭」を堪能することができた一日になりました。


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