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環流の存在によって、びわ湖の水はよくかき混ぜられていると考えられます。たとえば北湖の電気伝導度を測定してみると場所による違いがほとんど見られません。逆に言えば、もしもびわ湖のある場所が汚染されたとすると、その汚染は環流によってびわ湖中に拡がってゆくことになります。 環流がなぜ生じるかについては、いくつかのメカニズムが考えられてきましたが、最も重要な原動力は風の渦度(うずど)であることがわかりました。詳しいことは、「びわ湖の風」を読んで下さい。最近のビワコダスの観測や、京大の秋友教授の研究などから、びわ湖特有の風によって環流が形成されることがほぼ確実になりました。下図は、それを模式的に表わしたものです。 |
このページの主な内容は、 Endoh, S. & Okumura, Y. (1993): Gyre system in Lake Biwa derived from recent current measurements, Jpn. J. Limnol., 54 : 191-197. および びわ湖の環流に関する一考察:日本陸水学会第73回大会(札幌)、2008年10月 /要旨//プレゼン/ によっています。 |