早春の金沢・五箇山・白川郷を巡る(2013年03月) 

急に暖かくなってきたので、雪解け前の北陸や飛騨を訪れてみたくなり、
青春18切符を使って旅に出ました。

京都から湖西線で終着の敦賀で降り、ここで乗り換えて福井まで行き、
さらに乗り換えて金沢にたどり着きました。受験シーズンのせいか、2両編成の電車は若者たちで
あふれていましたが、運よくシートを確保できました。

金沢はもう何度も訪れているのですが、とりあえず兼六園に向かい、雪吊りの松を写真に収めました。
この松は、近江八景で有名なびわ湖の唐崎から種を運んで植えたものだそうで、樹齢は200年だとか。
さすがに北国なのでしょう。梅は堅い蕾のままで、春いまだ遠し、の感がありました。

近江市場は入口がすっかり変わっていましたが、相変わらず活気に満ちていました。
歓楽街だった片町は、客引きのお兄さんも見かけず、やたらとコンビニが目につきました。

翌日は、北鉄バスに乗って五箇山を訪れました。ここは1995年に白川郷とともに、
合掌造り集落として世界遺産に指定されています。
幸いにも快晴に恵まれ、しかも観光客が少なかったので、静かな集落をのんびりと歩くことができました。
与八というお家で頂いた山菜うどんは格別でした。

しばし散策の後、一日に4本しかない路線バスに乗って白川郷へ向かいました。
白川郷は夏に一度訪れたことがありますが、何としても雪景色を見たかったので再訪しました。
坂道を登って展望台から何枚かの写真を撮りました。望遠レンズを持ってきて正解でした。
ここは、五箇山とはうって変わって観光客であふれています。
あまり人の立ちいらない山沿いの道を歩きながら、屋根にうず高く積もった雪を見て、
冬の厳しさに少しだけ触れることができたような気がしました。それにしても暖かい日でした。

翌日は天気が悪かったので、予定していた新穂高ロープーウェー行きを断念し、高山からJRに乗って
下呂温泉に向かいました。温泉場を一人で歩いてもあまり面白くないことは充分に承知していますが、
旅の疲れを取るために外湯に入って、飛騨牛を摘まみながら風呂上がりのビールを楽しみました。

2時間に1本しかない2両編成のディーゼル列車に乗って、雪景色を眺め、珍しい駅名に感心したりと、
各駅停車の旅は、意外と楽しいものでした。
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