猛暑であった今年の夏も終わり、ようやく秋の訪れを感じるようになりました。
9月19日は中秋の名月。石山寺では「秋月祭」が催されました。
初めての参加ですが、すごい人出で、NHKの生中継も行われていました。
紫式部が「源氏物語」の構想を練ったと伝えられる「月見亭」に昇る名月の写真撮影を試みたのですが、
身軽にと思って三脚を持参しなかったので、手ブレ、ピンボケ、露出不足などで、使える写真は
1割くらいしかありませんでした。
お寺の本堂で催された十二単(ひとえ)の舞がなかなか優雅でした。
帰宅して、600mmの望遠レンズで満月を撮ってみましたが、満月ではクレータの影が見えないので、
意外と迫力がないことがわかりました。
10月に入って、びわ湖や空にも変化が出てきました。ひこうき雲がきれいです。
♪夕空晴れて秋風吹き・・。「故郷の空」という歌を思い出しました。
フェイスブックで繋がった古くからの友人と神戸で飲みました。懐かしい話に花が咲き、
ついつい日本酒が進んだせいで、帰りの電車では寝過ごして気がついたら守山にいました。
上弦の月も撮ってみましたが、満月よりもこの方が気に入りました。
ある土曜日の昼下がりに京都の広隆寺を訪れました。以前にもお参りしたことがあるのですが、
弥勒菩薩半跏思惟像を拝観したくて、地下鉄「太秦天神川」から歩いてお参りしました。
新しい宝殿には多くの仏像が安置され、しばし安らいだ時を過ごすことができました。
境内の木々は少し色づいて、秋の深まりを感じさせてくれました。
次に、これまた久しぶりに信楽を訪ねました。
9月の台風18号による洪水で、杣川鉄橋が破壊された信楽高原鉄道はいまでも不通ですが、
代替バスが運行されていました。「陶芸の森」では酒器の展示中で、銚子、徳利、盃、ぐいのみ、
盃台、盃洗など、実に趣がありますね。中には、袋盃や可盃など遊び心たっぷりの盃もありました。
ビールや焼酎も捨てきれませんが、日本酒の粋な味わい方にも興味をそそられました。
この地は、滋賀でも特に夜の冷え込みが厳しい盆地なので、一足早い紅葉も楽しめました。
いろいろ迷った挙句、徳(利)を上げるという縁起物の狸を買いました。
狸の置物は、昭和26年に昭和天皇が信楽を行幸された際に、すっかりお気に召されて
歌を詠まれたことで一気に有名になったそうです。
11月に入ると「京都非公開文化財特別公開」が始まって、どこもすごい人の波です。
私も冷泉家、下鴨神社、金戒光明寺を回りました。撮影禁止の所が多く、
文化財の素晴らしさを写真で伝えることができないのが残念です。
まだ紅葉には早いので、観光客でごったがえす前の永源寺を訪れました。。
小雨の中で色づき始めた紅葉が少女の頬のようでした。お土産に赤こんにゃくと
日野菜漬けを買いました。
続いて、近江鉄道で太郎坊宮へ参拝しましたが、延々と続く石段に息も絶え絶えになりました。
夫婦岩には挟まれずに済んだので、悪人でも嘘つきでもなかったようで安心しました。
帰り道でみた落日に感動した一日でした。
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